太陽光発電自己診断支援システム利用方法マニュアル
もし、太陽電池パネルが故障したら
気づくことができるでしょうか?

不安

皆さんの太陽電池パネルは、毎日元気に発電していますか? 現在普及しているパネルの寿命は二十年以上が期待できます。ですが、一般的な家電製品と違い、能力低下や故障に気づきにくいシステムでもあるのです。発電量が減っても「お天気のせいかな」と思うと、故障の確証を持つことができなかったり、また、点検には時間やお金がかかると思うと、なかなか設置業者に連絡を取りにくかったりするものです。
 そこで、東京工業大学 グローバルCOE プログラム「エネルギー学理の多元的学術融合」では、パネルの設置者ご自身が故障にいち早く気づき、能力低下や故障に対するアクションを起こしていただくための「自己診断支援システム」の研究を行いました。そして、現在はJST CREST EMS領域「太陽光発電予測に基づく調和型電力系統制御のためのシステム理論構築」という研究において、東京理科大学工学部電気工学科植田研究室が引き続き開発と運用を行っています。このシステムの開発が、太陽電池パネルを長く安心して利用していただくことに繋がればと願っています。
太陽光発電システムを長く活用することで
環境保全につなげましょう。
 太陽電池パネルを使った太陽光発電システムは、太陽からの光のエネルギーを電気に直接変えて使うことができる発電方法です。発電する時に温室効果ガスを排出しないため、環境にやさしい発電方法です。
 とはいえ、工場でパネルを製造した時にエネルギーを使っています。そのエネルギーは、設置したパネルが1年から2年かけて生み出す発電量に相当すると、最新の研究では言われています。この期間のことを「エネルギーペイバックタイム」と言います。
 環境保全のためには、この「エネルギーペイバックタイム」の期間を超えて、できるだけ長く太陽光発電をしていくことが大切です。
皆さまのご協力で
もっと使い易いシステムになります。
 「太陽光発電自己診断支援システム」は、東京理科大学において研究開発中のシステムです。皆さまがこのシステムを活用され、数値やお気づきの点を報告くださることで、システムの精度が上がり、使い勝手の良いものにしていくことができます。また、刻々と変化する日射量のデータを提供くださる地域の公共施設との連携も不可欠です。
 ぜひ、皆さまにはこのシステム開発の一端を担っていただき、エネルギーを通した環境保全活動への参加をお願いいたします。
 このシステムは、
故障していなければ
あなたの太陽電池パネルは、
「今」これくらい
発電しているはずです
と推定した「発電量の推定値」を計算します。

 他にもうひとつ、
故障していなければ、
あなたの太陽光発電システムは、
この「期間」にこれくらいの
電気を生み出したはずです
と推定した「発電電力量の推定値」も計算します。
 そして、「発電量の推定値」と「実際の発電量」の比較、「発電電力量の推定値」と「実際の発電電力量」の比較、この2つの比較をしていただき、あなたの太陽光発電システムの能力低下や故障の有無を判断する目安にしていただくというものです。
 
システムのしくみ
 このシステムは、東京理科大学が研究開発しているインターネット上のシステムです。あなたに登録していただいたパネルの仕様や設置状態と、地域の日射量と気温のデータとを合わせることで推定値を計算します。
≪ 「発電量」と「発電電力量」の違い ≫
 発電量は、その時々の日射の当たり具合によって、 太陽電池パネルがどれくらい能力を発揮しているかを表した数値です。単位は「kW(キロワット)」。この数値は家の中にある表示パネルなどで確認できるものです。
 発電電力量は、一定期間に生み出した電力の総量を表した数値です。単位は「kWh(キロワットアワー)」。この数値は総発電電力量を計測できるメーターか、インバーターの積算発電電力量表示で確認できるものです。
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